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川崎在日コリアン生活文化資料館 資料室
分類: 在日一世の証言
DT016

トラヂ会の楽しみ 一九二九年生まれ、女性
ふれあい館の識字学級には、毎回用事がない限り出席しています。去年、ふれあい館主催の旅行で長野に行ったのが、ふれあい館を知るきっかけでした。旅行は、友達-韓国人の人が紹介してくれたんです。来てみると、知っている人がいっぱいいるじゃない。もうビックリ。それで、またトラヂに来ても知ってる人ばかりだったから、私、モグリだったんだって思いましたよ。浜町にずっと住んでいたけど、ふれあい館って子供が来るところだと思っていたから、皆ここに来てたなんて知らなかったの。来てみてビックリした。何で今まで誰も教えてくれなかったのかな。去年の長野の旅行で一番感動したのは、ボランティアの人が親切で気を利かせてくれたこと。ふれあい館で、このトラヂの会発足のことを聞いて参加するようになったんです。トラヂの会の良いところは全部。週に2、3度・・・ううん、毎日でも会があればいいんじゃないの。家にいるとね、テレビを見ているだけで一日が終わっちゃう。病院へ行くとか、用事でもないと外に出るのも億劫になって。家の屋上で植物を育ててるんですが、それを見に行くとかする程度。そうこうしていると娘の店を手伝いに行く時間になる。付き合う相手は日本人と韓国人、半々っていうところ。何でも話し合える友だちは韓国人。日本人でそういう人は今はいない。トラヂの会が始まる前は、映画に行こうとか、お茶を飲みに行こうとか、カラオケ行こうとか友達同士で話してはいたけど、お互いの時間を合わすのが大変で、ほとんど行くことがなかった。それで、トラヂのほうが余計に楽しくなっちゃった。また、以前は『老人憩いの家』にも行ってましたが、トラヂの会ができてからはあまり行っていません。日進町の福祉センターの話は聞いたことがありますが、行ったことはありません。ホームヘルパーとか訪問介護のサービスがあることは知っています。役所の人たちの対応は、親切になったと言えるかなあ。

徴用
徴用と結婚
仕事がなくどぶろく作り
どぶろく
解放後
解放後の一時帰国のために 
帰国準備
子供の受けた差別
強制連行されてた夫を追って
夫が死んで必死に働いてきた
親の決めた結婚
差別を逃れて
逃亡
戦後の池上町(旧桜本3丁目)で暮らして
「特別在留をもらいに毎月入国管理局へ」
トラヂ会の楽しみ