退 室 分類選択 閉じる
川崎在日コリアン生活文化資料館 資料室
分類: 在日一世の証言
DT013

逃亡 女性
「川崎にうちの主人のいとこがすんでいたんですよ。義母さんがそのいとこに手紙をどんどん書いて、危ないから、私たちを九州から川崎に連れて行けって手紙を出したおかげで川崎に来るようになったの。おじさんが、川崎から九州にきて、おじさんが監督と韓国からの知り合いだったから、九〇円ためたのを監督さんとおじさんと家の主人が飲み屋にいってだいぶ使ったよ。一晩で四〇円つかってきたよ。また、それにあわせて、韓国から電報がきちゃったのよ。親が危篤といえば韓国に行けたから。それで韓国から電報がきたといって韓国に行ってくるといったきりで、こっちの川崎に来ちゃった。九州のみんなは私たちが韓国に行ったと思っているよ。うちの人はその時すごく怖かったらしいんだ。わたしは何がなんだかわからないままついてきたからよくわからなかったけど。その時捕まっちゃったら死んじゃうんだよ。殺されちゃう。でもあの監督、一緒にお金使ったから目をつぶってくれたのかもね。九州から川崎にくるには長く感じられたよ。家の主人は胸がどきどきして。捕まると殺されるからね。」

徴用
徴用と結婚
仕事がなくどぶろく作り
どぶろく
解放後
解放後の一時帰国のために 
帰国準備
子供の受けた差別
強制連行されてた夫を追って
夫が死んで必死に働いてきた
親の決めた結婚
差別を逃れて
逃亡
戦後の池上町(旧桜本3丁目)で暮らして
「特別在留をもらいに毎月入国管理局へ」
トラヂ会の楽しみ