メルマガ第20号

2009 年 9 月 2 日 edt03ht

川崎在日コリアン生活文化資料館メルマガ第20号
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 川崎在日コリアン生活文化資料館 メールマガジン 第20号
 2008年10月22日(火) 資料館運営委員会メルマガ担当発行

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2006年4月、「川崎在日コリアン生活文化資料館」が開設されました。これにともない、資料館の主役であるハルモニやハラボヂたちと、資料館をオンラインで訪れる人、資料館づくりを支える人びとをつなぐコミュニケーションの手段として、メールマガジンを発行しています。

《第20号内容》
1.世代間交流レポート
     ・「ハムケ’08」 柏崎千佳子さん
2.みんなの声
     ・ふれあい館人権尊重学級 橋本みゆきさん
3.平和と歴史を考える博物館めぐり
     ・The Japan Peace Museum 平和博物館(バーチャル博物館)

 

□■□ 世代間交流レポート □■□

◇ふれあい館20周年記念行事「ハムケ’08」◇

        20周年行事に参加された 柏崎千佳子さん(大学教員)

トラヂの会のハルモニ、ハラボヂが、ふれあい館20周年記念イベントに登場して、さまざまな演目を披露してくださいました。とくに印象的だったのは、ハワイアンを踊るハルモニの晴れやかな表情です。ゆったりして、大らかな手の動き、そういえば韓国の踊りに通じるものがあるような気がしました。戦前戦後の暮らしを題材にした劇は、トラヂの会10周年イベントに続いて二度目の公演で、演技に磨きがかかっていました。役になりきって真剣に、でもどこかぎこちない様子に思わず笑ってしまうのだけれど、その同じ瞬間、「逃げたら半殺しになるぞ」という炭鉱夫のセリフが70年の時を超えて、べつのところから聞こえてくるようで、ドキッとします。ほかにも合唱や、チャンゴサークルのみなさんの演奏が披露されました。

今回のイベントはまた、「世代をつなぐ」可能性を強く感じさせてくれるものでした。同じ舞台で、在日コリアン三世がパンソリを唄い、フィリピンにルーツをもつ若者たちが在日のラッパーと競演するなど、とにかく盛りだくさんの内容です。そんななか、トラヂ体操でパワー全開、客席を完全に圧倒していたハルモニ、ハラボジたち。このまちで生きてきた先輩としての存在感が光っていました。こんなふうに、「いま」を存分に楽しんでくださることを願わずにはいられません。

次のページで当日の様子が見られます▽
http://www.seikyu-sha.com/fureaikan/kandayori/200810/0810tayori1.html

□■□ みんなの声 □■□ 

ふれあい館人権尊重学級Ⅰ 講座「だれもが力いっぱい生きるために」第2回「在日コリアン1世とともに」

                   橋本みゆき(メルマガ管理人)

10月14日(火)、ふれあい館識字学級ほかを通してハルモニ、ハラボヂたちと長いこと関わってこられた二人の方のお話を聞きに行って来ました。実践の積み重ねの中で出会ってこられたたくさんの具体的エピソードを聞き、在日一世の人間性が生き生きと目の前に現われるようでした。聞いたその場で自分が心を揺さぶられておしまいではもったいないので、印象的なエピソードの中から一つずつご紹介します。ふれあい館職員の原さんは、識字学級を20年間ずっと担当されていますが、差別をなくす運動でも当事者たちを支えてきました。川崎市高齢者・障害者福祉手当が廃止されそうになって在日一世たちと市庁舎に掛け合いに行ったときのこと。事前に情報を集めた支援者たちが状勢の不利を感じている傍らで、雨の中、ハルモニたち(支給対象外の人を含む)は市側に堂々と訴え、マスコミの注目を集めた結果、ついに廃止見送りの決定を引き出しました。そのとき思ったそうです。「ハルモニたちのこの行動は、ふれあい館ができてからできるようになったわけではない。それ以前から、日本に住む朝鮮人が支えあう運動の歴史の中で生きてこられたからだ」。在日一世の潜在力に気づいたという経験に共感するとともに、ともに歩むという視線について学んだように感じました。識字学級共同学習者の鈴木さんは、ひょんなことからボランティアを始めたところ深みにはまって10年余、教室外でもハルモニたちと積極的につきあってこられました。ハルモニたちが発した何気ないけれど印象的な言葉を書きとめてきたノートに、こんな記録があったそうです。2003年にトラヂの会の旅行に付き添って韓国の富川市へ行ったとき、きれいな庁舎で盛大に歓迎されて、あるハルモニがおっしゃいました。「韓国でこんなふうに受け入れられ、うれしくて涙が出た。韓国がこんな立派になったのも、嬉しかったが、自分は悪い時代に生まれたのだと思ったらまた涙が出た」。鈴木さんは、そばにいるからいろんな話が聞けるとおっしゃいます。ふとした言葉を聞いて心を響かせ、それを伝えてくださる鈴木さんがおられることも、私にとって幸運です。お二人の話で、前方がぽっと明るく見えたようでした。ありがとうございました。

*人権尊重学級Ⅰは続きます。またパートⅡ「“多文化共生”ってなんだ
 ろう?!」も11月に予定されています。詳しくはふれあい館HPにて。

 

□■□ 平和と近代史を考える博物館めぐり □■□

「平和博物館を創る会」は、民衆レベルの戦争体験を掘り起こし、記録し、継承していくため、約100名の著名人の呼びかけによって1977年に発足した市民運動集団です(前身は「子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会」)。東京都港区のワンルームにミニギャラリーを設けた時期もあったもののバブル崩壊により、現在は箱モノをもたない活動をされているようですが、そのバーチャル博物館「The Japan Peace Museum 平和博物館」がすごい。私は特にカメラマンの故・山端庸介さんの写真と文章を収めたコーナーがよかったです。サイト全体、完成されたプロの仕事という感じ。では、プロでない私たちの博物館の特色は何だろう。と考えると、一緒に手作りする過程自体なのかな、という気がします。
□ミニ案内□
「The Japan Peace Museum 平和博物館」
http://www.peace-museum.org/

平和博物館を創る会
〒105-0014 東京都港区芝1-4-9
tel 03-3454-5859 Fax 03-3454-9800

 

□■管理人より■□ 

以前お知らせしました第6回国際平和博物館会議が、今月上旬、京都・広島で開催されたようです。京都での参加人数は3日間でのべ3000人超とのこと(立命館大・国際平和ミュージアムHP参照)。同会議の報告集が出版される予定のようなので、結局行けなかった私はそちらを待とうと思います。資料館サイトの充実と関心をもつ人の輪を広げるため、ご意見や情報提供をお待ちします。文面・お名前をメルマガ上で公開してほしくない場合は、その旨明記してください。

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