在日一世からの夏休み集中聞き書き事業
 世代と民族を結ぶ柱は、「在日一世の生活の記憶」であり「知識」であり「感性」だと思います。記憶を再生し、大いに語っていただく活動は、さまざまな場面設定で行っていきたいと考えています。今回資料館事業としての1回目は、1日目渡日史 2日目戦後生活史として、2時間づつの設定で計画しました。もちろん、そのとおりは進みませんが、在日一世が暑い夏、2日間も通ってくれて、そこに30人余の若い人たちが参加してくれたことは、今後につながる大きな一歩だと考えています。
 「ハルモニ方には、まだまだ活躍してもらいますよ」私たちの熱い想いが伝わって、思い出すことがつらい人も、語ることの意味と、語ったことによる「解放感」を少しでも感じていただけたのではないかと期待しています。
 以下、聞き取りのほんの一部を各ハルモニ・ハラボジのプロファイルとしてご紹介します。
実施日:2006年8月
場所:  川崎市川崎区まちなか交流センター
お話いただいたハルモニ・ハラボジ: 22名
 
部分的に聞き書き実施時の肉声を聞けるようにもしてありますので、是非聞いてみてください。
キム・ソンテさんの詳しいお話をこちらにまとめてあります
聞き書き実施担当者の感想もまとめました
聞き書き風景
 
 22名の語り手の方々のことばです:
炭鉱労働の傷あと
夫がハンサムだから苦労が目に見えてた
戦争中、子供を連れて逃げた
解放後、浮いたまんまになった
みそ・しょうゆ作り
字が読めないから人を信じなきゃ仕方ない
九州に徴用された夫について来日
川崎より住みやすいところはない
募集に応じて日本へ
歌うどころじゃなかった
親同士で結婚を決められちゃって泣いたよ〜
年がいって、韓国人が恋しくなる
徴用されないよう、十四歳で結婚した
嫁に来たとき、言葉もわかんないし、何も知らなかった
いま考えれば人間じゃなかった
赤紙が来た
植民地になったのを、忘れはしないけど許すことはできる
日本の戦争、朝鮮動乱。私は本当、戦争犠牲者。
泣いたよ、イルボン行くときは
日本にあこがれていた
キムチは買ったことがない
朝鮮人を犯人扱いするとは何ごとか!
 
聞き書き実施担当者の感想をまとめました