メルマガ第4号

2009 年 6 月 28 日 admin

川崎在日コリアン生活文化資料館メルマガ第4号
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  川崎在日コリアン生活文化資料館 メールマガジン 第4号
  2006年11月9日(木) 発行:資料館運営委員会メルマガ担当
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「川崎在日コリアン生活文化資料館」が2006年4月に開設されました。 資料館の主役であるハルモニやハラボヂたちと、資料館をオンラインで訪れる人、資料館づくりを支える人びとをつなぐコミュニケーションの手段として、メールマガジンを発行することにしました。

《第4号内容》
1.ハルモニ、ハラボヂの近況と交流レポート
     トラヂ会訪問記
2.ふれあい館高齢者事業行事案内
         ハルモニ、ハラボヂと行く沖縄の旅 事前研修会 11/11
3.みんなの声
         在日高齢者夏の集中聞き書き参加者の感想文(最終回)
4.歴史と平和を考える博物館めぐり
□■□ ハルモニ、ハラボヂの近況と交流レポート □■□

<トラヂ会訪問記>
春休みにトラヂの会を訪れた高校生によせていただいた感想文です。 ***** 「トラジの会」に初めて行って私は圧倒されました。自分が人見知りであったり身近にお年寄りがいないということもありますが、「トラジの会」の利用者の方全員が元気で生き生きしていたからです。初めて参加した私でも温かく歓迎してもらえ、利用者の方から声をかけてもらい、すぐに打ち解けることが出来ました。参加して私はたくさんの元気をもらえたので、これからもたくさんの人に参加してもらい、明るく元気になってほしいです。
            <横浜清陵総合高校3年  畠山紫さん>
□■□ ふれあい館高齢者事業の行事案内 □■□

○ハルモニと行く沖縄の旅(11/22~24)事前研修会

沖縄の旅(主催・かわさきのハルモニ、ハラボヂと結ぶ2000人ネット ワーク)に先立ち、映画と講演により沖縄を学ぶ事前研修会を企画しました。旅行に参加しなくても、事前研修だけの参加も可能です。

 11月沖縄知事選では、米軍の極東戦略を政治課題に熱い議論が闘わ  されています。基地の街かながわも、韓国も密接な課題であり、沖 縄について学びの場を共有したいと思います。ゆんたんざ沖縄では、  今回の沖縄旅行を受け入れてくださる知花昌一さんの若き勇士ぶり  も見られます。今につながる問題を考えさせられる映画です。

 11月11日(土)まちなか交流センター(桜本小学校内)にて
 午後1時~3時『ゆんたんざ沖縄』映画上映
 午後3時~4時「沖縄の近、現代史」学習講演会  講師:山根俊彦さん
 参加費無料
 問い合わせ:090-9837-2623(三浦)
 主催:かわさきの在日高齢者と結ぶ2000人ネットワーク

そのほかの高齢者事業は下記URLをごらんください▽
http://www.seikyu-sha.com/fureaikan/kandayori/200611/0611fureaikan-yotei.htm
□■□ みんなの声 □■□
○8月4日-5日の在日高齢者夏の集中聞き書き参加者からの感想文

<その1 ハルモニへの聞き書きで感じたこと>
                        山田泉さん(法政大学)
わたしは,K・SさんとK・Mさんお二人からお話を伺いました。その概要については別に記しましたが,今回も多くのことを学び,自らの認識の至らなさも反省させられました。  その中で,最も反省させられたことについて書きます。それは,以下 のようなことです。
 K・Sさんから,自分はまるで「家政婦」としての仕事を望まれて嫁い できて,嫁ぎ先で舅,姑,夫,その兄弟の世話に全力を尽くしてきた。 それなので,子育てなどすることができず,自らが生んだ子どもには何 もしてやれず,放任の状態だったと聞かされました。その上で,K・Mさ んから,「トラジの会ではみんな歌を歌ったり,踊りを踊ったりして楽 しむが,この人(K・Sさん)は,歌は歌わないんです」と言われたこと に対しわたしがK・Sさんに,「どうして歌わないのですか?子育ての時 に子守歌なんかは歌ったのではないですか。みなさん朝鮮半島の子守歌 とか歌っていますよね」と言ったことです。その時,K・Mさんから, 「ですからこの人(K・Sさん)は,子育てなんかできなかったと言った でしょ」と指摘され,聞き書きしていながら,聞いた言葉の字面だけ理解し,本当の内容は理解していなかったと気づき,自らの未熟さを反省しました。 おそらく,それ以外でも,お聞きしたことをしっかりと理解するまでの学びをしていないが故に,わたしの耳では聞いたが,心で聞いていな い面が多くあったと思われます。「修行が足りない」までのことですが,今回のような貴重な機会が得られたのですから,それではハルモニたちに申し訳ないと思います。反省して,出直しますので,ハルモニには, またお話を聞かせていただければと思います。  それと,お二人ともご苦労にご苦労を重ねて,子どもも育ち,今日が あるとおっしゃっているわけですが,ぜひともこれまでのご苦労のほん の一部にでも報いられるような今の生き方を続けていっていただきたい と思います。その意味で,改めてふれあい館という得難い「居場所」の 存在の意義は高いと思いました。  さらに,ふれあい館が果たしている役割を持った居場所が全市,全県, 全国にできることが期待されます。そのためにもバーチャル資料館がそ の情報を,モデルを示すことも含め,全国に発信されますことをお願い いたします。

<その2 実際に生きてきた道、その思いを語る>
                           青木美江子さん
私のグループは、75才になるPさんと云う女性の話を聞く。
その中で特に印象に残ったこと、内容については記録にあると思います ので、私なりに感じたことを書いてみます。 ・5才のとき、釜山から1人で船に乗り日本の下関に着いた。両親はすで にいない。釜山でメモを渡されていたので、下関で、チョゴリを着て いる人みつけ、すがりつきメモをみせた。 ・学校に行かれず、子守や方向をして生活し、17才で結婚し18才で子ど もを生んだ。手先きが器用で、子どもを育てながら布団屋さんで縫い 子もして賞状をもらった。 ・夫はすでになく、子どもがマンションを買ってくれ今は1人暮らしを して快適な生活をしている。 ・自分には名前が3つある。朝鮮にいた時と日本に来てから。
・学校に行ってないから書くことは思うようにならないが、話すこと読
 むことはできる。
・今までに病気をして手術もしたが、今は健康で、日常の生活の仕方な
 ど、特にあいさつをきちんとすることを心がけている。
・生まれはと聞かれると、「朝鮮」といつも云っている。韓国も北朝鮮
 もなく、朝鮮は一つだと思っているから、と、一つの筋をきちんと持っ
 ている。
以上のような話から、私自身まだまだ弱音ははいてはいられないと「生 きる力」をもらいました。 *** 私自身戦争中は小学生で学童疎開を体験したりしているので、そっして ずっと現住地に住んでいたので、その頃日本にいた朝鮮人の子ども達は どうしていたのか、たくさんの人から聞きたいなと思います。但し、今 のいろんな情報機器を扱えないので、ややひけめを感じてしまうところ もあるのですが、でも前文にかいたようにPさんの話を聞いてできるこ とをしてゆけばよいなんて思いなおしていますが~

<その3 残酷なインタビュー>
                            よくさん
私たちの班はたまたま2人のハルモニの話を聞いてテープ起こしした。 2人のハルモニは、ある意味対照的だった。女の子であるという理由で 学校に行かせてもらえず、親に決められた結婚をイヤイヤして、戦時中 は物質的困難を体験し、苦労の中で懸命に子育てしてきたというストー リーは、かなり共通している。違うのは、現在の自分の意味づけである。 一人は、周囲でも評判の嫁や孫に囲まれた自らの来歴を肯定するに至っ た。ところが他方は、子供を生きがいに女手一つで育ててきた子らを頼 ることができず、八十を過ぎても一人暮らしせざるを得ない家族関係の 現実を嘆く。先のハルモニが他方のハルモニとの対照で現在の自分を評 価することにより、不遇さがいっそう露わになるという、残酷なコミュ ニケーションとなった。そこにあるのは、“一世のハルモニ”とひと括りにはできない、それぞれの人生である。  残酷だと感じたのは、ハルモニたちの格差だけではない。話の内容を 受け止めきれず、適当に流して次の質問に移る聞き手の自分たちの言葉 である。そのときは精一杯だったけども、テープ起こししてみて焦った。 言葉にするのがつらかったであろうその個人的な経験は、私たちの問い に応えて話したものである。聞く側に受け止める姿勢がなければ、せっ かく自己を表現し若い世代に伝えようとしたハルモニの語る力に水をか けてしまうかもしれない。  では、こんな残酷なインタビューはしない方がいいのか。つらいこと はそれぞれの中にしまっておけばよいのか。そんなことはないと思う。 少なくとも私にとって、歴史の傷跡とそこから派生する生身の人間のい ろんな痛みを改めて考えることになった。もっとちゃんと理解したい。 このハルモニのために何かできないだろうか。彼女が語りにこめたその 力を、今度は私が何らかの形にする番なのだろう。

<その3 ハルモニの人生にふれて>
                           秋空さん
穏やかな話しぶりからは想像ができないほど、本当に大変な苦労をさ れてきたハルモニ。 「私の人生何だったんだろうね。」その言葉が重く、今の私はハルモニのお話をどれくらいきちんと受けとめることができただろうか。聞き取りを振り返り、そのようなことを感じています。 兄弟の中、一人だけ学校に行けなかったこと、戦争中子どもさんを連れて疎開したこと、だんなさんを亡くされ、女手一つで子ども3人を育てるため無我夢中で働いてこられたこと、自殺考えたときのこと・・・・ 今でも思い出して眠れないことがあるほどの出来事を、ハルモニはていねいに穏やかに話して聞かせてくださいました。 どんな状況におかれても、そのときそのときを一生懸命生きてこられたハルモニの生き方、人柄、子育ての姿勢など、人生の先輩として、女性として、見習いたいと思うことがたくさんありました。心に留めておきたいメッセージや教訓をいくつも伺うことができました。ハルモニから教えてもらったことを、しっかりかみしめていきたいと思います。 「私の話を聴いてくれてありがとう」その一言がうれしかったです。  こちらこそ、ハルモニにいくらお礼を言っても足りないくらいです。 またハルモニに会いに、一緒にお話をしに伺いたいなと思っています。 本当にありがとうございました。

*語り手の個人名はメルマガ管理人がイニシャルなどに加工しました。
◇聞き書きに参加したみなさんの感想文の紹介はこれで終わりです。
□■□ 歴史と平和を考える博物館めぐり □■□
あなたのおすすめの資料館・博物館を紹介してください!
川崎在日コリアン生活文化資料館をいっそう魅力あるものにつくっていく参考にするため、歴史や平和について考えさせてきた先輩格ミュージアムを訪ねた方からのレポートを募ります。 今回は、2004年夏にメルマガ管理人が訪ねた丹波マンガン記念館(京都府京北町)です。

「丹波におけるマンガン鉱山は、90年続いた基幹産業であり、朝鮮人や被差別部落の人がそこで働いた歴史の事実であり、その歴史を直視し、正視し、受け止め、後世に残すことが使命である」(丹波マンガン記念館HPより)。私財を投じて1989年に同館を建設した李貞鎬さんは、自らが丹波のマンガン鉱山で鉱山労働に長年従事した当事者です。1995年にじん肺によって命を落としたあとは息子さんが引き継いでいます。訪ねてみての感想は、「かなり遠い。でも来る価値がある」というもの。最盛期(第二次大戦中および1950~70年)を中心に日本の産業・経済を底辺から支えた人びとのリアリティに、本を読む以上にぐっと近づけた気がしました。

 □ミニ案内
 京都市内から車で約1時間
 JRバス京都鶴ケ岡線「下中」バス停下車 東へ徒歩10分
 入坑料 大人(一般): 800円
 詳しくは下記URLを参照
 http://www6.ocn.ne.jp/~tanbamn/access.htm
□■管理人より■□ 
前回発行よりやや時間が開いてしまいましたが、これからもぼちぼち充 電しながら息長く続投するつもりです。 11月は、夏の聞き書き事業の成果を資料館バージョンアップに反映させ るための、地道な編集作業を進めます。パワーアップした資料館サイト を年度内にお見せできる予定です。お手伝いできる方、よかったらご一 報ください! 資料館サイト充実のため、ご意見メールや情報提供をお待ちします。 お送りいただく文面・お名前をメルマガ上で公開してほしくない場合は、 その旨明記してください。
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◎発行者 川崎在日コリアン生活文化館メルマガ担当(管理人橋本)
 〒210-0833 川崎市川崎区桜本1-5-6
 川崎市ふれあい館   ℡044-276-4800 fax044-287-2045

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