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2009 年 8 月 のアーカイブ

ハルモニたちの公共性、公益性

2009 年 8 月 7 日 edt01sz Comments off

e794bbe5838f01 地域を歩くと、ハルモニのいる家庭がなんとなくわかる。軒先に発泡スチロールのプランターが置かれ、唐辛子やエゴマが植えられている。ほとんどが朝鮮の農村出身の在日一世は、土と緑を愛し、食べられる野草の知識が豊富だ。朝鮮半島で多くの野草、野菜を食する文化が育ったのは、医食同源の生活文化が守り育てられたこともあったのだろうが、植民地支配下の朝鮮の農村を 米生産基地にしようと収奪破壊した結果として、やむなく食べられる草はなんでも食べるようになったのだという識者の話を伺った。生まれ育った朝鮮の農村でそうであったように、互いに種を分け合い、技術を分け合って、日本の朝鮮部落の中で、民族の味を守り、味噌、しょうゆ、どぶろくづくりが戦中戦後、ひそかに受け伝えられてきた。わが街もそうであったに違いない。使われていない場所があれば、土を育て、唐辛子を植え、分かち合うというのは、在日コリアン高齢者の公共性、公益性に他ならない。しかし、日本の地域社会では「使われていない土地」を有効利用することは、公共性に欠けるとされた。「公」から排除された在日コリアンの公共性と、日本人市民の公共性は、地域生活の中で軋轢を生じさせてきた。発泡スチロールのプランターに、戦中戦後の何もない中で民族の味を守り、文化を守ってきた在日コリアンの公共性を見て取れる。そして、トラヂの会の会場となっている交流センターのまわりも、どんどん「有効利用」が進んでいる。

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習字 私の想い

2009 年 8 月 6 日 edt01sz Comments off

e7bf92e5ad97e7a781e381aee683b3e38184-01118月4日

習字をしました。いつも、作文を書いたり、絵を描いたりして自分の想いを表現していますが、e7bf92e5ad97e7a781e381aee683b3e38184-003今回は、短い言葉で、いま思っていることを習字で書いてみました。

先日、出した暑中見舞いを受け取った日本人の友人が早速電話をくれ、字や絵を褒めてくれ、

いろいろ話が弾んで1時間ぐらい楽しいおしゃべりができたと興奮気味に話し、そのことを書いたハルモ二がいます。そして、「ハガキに、本名を書いてあったのを見て、あれは何、そうあんたの韓国の名前なの、いい名前ね、と言ってくれたんです。e7bf92e5ad97e7a781e381aee683b3e38184-009

私は親からもらった、名前を気に入っているの褒められて本当に嬉しかったんです」とも。

1枚の暑中見舞いが、ハルモニにこんなにもたくさんの喜びを運んできたことを、「よかったですね」と話しかけながら、彼女たちが人生の終盤にやっと手にしたささやかな喜びが、さらにふくらんでいくように願わずにはいられません。

写真以外の文。

文叙和     「孫たちに絵を見てもらいたいです。孫たちがたのしみに見てみてくれるとおもいます」

        「ウリハッキョへくるのがたのしみです。小さいころ学校に行ッてなかったから」

        「母さんの思いでは ぼうくうごうに入ったのをおぼいています。」

    高   「お母さんはブラジルに来て たいへんくろうしました。

   持ったこともない くわで、長い草をカルピンしました」(カルピンとは、硬い土を掘り起こすように草をぬくこと)

  「私の父さんから 沖縄料理をおしえてもらいました。

   私は 沖縄そばがだいすきです。

   お父さんは うれしかったので さみせんをひきました」

   「暑中見舞いをだしたら むこうから電話がきて「あんた 絵も字も上手くなったね」とゆわれました」      

   「この前の旅行の時 前もよこも 右も左も 緑がとても 良かった」

 

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植民地支配の実態の証言集会開催

2009 年 8 月 5 日 edt01sz Comments off

 84e8a8bce8a880e99b86e4bc9a-28月4日、在日高齢者と結ぶ2000人ネットワークと他の6市民団体が賛同して、「植民地支配の実態に迫る 在日コリアン一世による証言集会&樋口雄一氏講演会」が開催84e8a8bce8a880e99b86e4bc9a-1された。92歳になるトラヂの会会員の朴在銀さんが証言に立ち、「ただ腹いっぱい飯が食いたくて日本に来た」と植民地朝鮮の農村の困窮生活を証言した。その後、高麗博物館館長の樋口雄一さんが、日本の侵略戦争に組み込まれた朝鮮植民地支配の収奪による農村の疲弊を実証的に解説してくれた。最後に、「絶対に戦争はあってはならない、植民地はあってはならない」と結んだハラボヂの力強い証言に、会場いっぱいに詰め掛けた50人の市民は、大きく心を動かされた。植民地支配の実態を語ることのできる証言者も少なくなっている。貴重な証言をしてくれた朴在銀さんに心より敬意を表したい。

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